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2013-07-05

庚寅文月水戸日記



マイスペでは前篇と後篇に分けていた「水戸日記」を、ひとつにまとめなおした。
前回、復刻したHPPの水戸公演に前後する出来事を書いただけのものである。

このような条件反射的なブログを書けていたのは、マイスペが居心地のいいところだったからだろう。何かを書けばこたえてくれるだれかが、必ずいたのだから。

さして内容のない、他愛のないブログなのだが、記録として残しておきたかったので復刻する。

なお、一部は思うところがあって削除した。


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常磐線の鈍行で水戸へ向かうべく、上野へ。
ちょっと間に合わないかな、と次の電車を調べたら、
なんと出発は一時間後。アホか、である。

そこで、本を読んで待つことに。

半年以上、ずっと本が読めなくなってしまっていたのが、
こないだ掌編「琥珀」を書いたことで(まあ、失敗作なんだけど…)
なにか変化が訪れたらしく、最近また「読みたい」気持ちが復活、
「とりあえず」入れておいた小説を、成り行き上しかたなく読むことに。

しかしこれがベストタイミングだったようで、スラスラと読んでたら、もう電車が来てた。

ちなみに、読んでたのはマイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』である。
日本でこれ知ってるひとは2000人もいないだろうし、
読んでるひとなんて1000人もいないんじゃないだろうか・・・。別にいいけど。


電車に乗り込む。常磐線は乗るの初めて。

本を読んだり車窓の風景を眺めたりアレコレ考えたり。

iPodではひたすらHPPを聴いてた。年代順に。


変わり映えしない町が延々とつづいていたのが、
しばらくすると田んぼや森・林などの緑が多くなってきて、
いま自分が田舎を通過していることが妙にうれしくなる。

しかし、けっこうな距離を来た気がするのに「あと一時間」かかる、
とわかると「水戸、すげえ遠いじゃねぇか…」と独りごちることに(笑)

本は、速攻で読むのが惜しいほどの傑作だったので読むのはやめ、
以後、車内の情景と車窓の風景に集中。

目の前ではギョロ目のおっさんが真っ赤な目でこちら側の風景を見ている。
優先席では中学生がペンケースを窓枠において宿題をしていて、その後就寝。

外には川、橋、土手、森、林、水田など。ごくまれにひとが横切っていく。
フェンスに手をかけて電車をじっと見ていた少年や、写真を撮っている少女がいた。

その他、ぶつぶつと考えていたら水戸に到着。のどかで、都会という感じがしない。


旅の基本は地図、なので改札ヨコの観光局で2枚くらいもらっていく。


ミルクスタンドがあり、反射的に列に加わる。ブルーベリーシェイクをいただく。
ミルクとブルーベリーをミキサーにかけただけなのに、甘い。さすが常陸牛。


今日の宿、のつもりでネット検索したマンガ喫茶を即発見。坂を歩いて古本屋へ。


奇跡のような偶然により、石川淳『文学大概』(中公文庫)を150円で発掘。
ほとんど、これだけで水戸行きが報われたと言っていい(笑)
神保町で2000円で見かけたことはあったけど、ここ6年探していたモノが目の前にあると、
これが現実に起こっているとは思えないのだから、なんというか、めんどくさい(笑)
現実なんて簡単に幻想に接続してしまうもんなのである。
ついでにベンヤミンと三好達治さえ安価で購入、もはや言うことはなし。


駅に戻る。土産物をのぞくと「かりんとう饅頭」なるものに目がとまる。
こどもが試食用の饅頭を背伸びして取っていた。仲間に入れてもらう。
食べながらまわりを歩くつもりが、あまりにうまくて引き返して買うことに(笑)
外側がパリパリしたかりんとう、内側はしっとりしたあんこ、とかなりの糖度。
でも、うまいからなんの問題もないのだ。食べながら南口へ。


だだっ広い空間が開けていて、これが本当に県庁所在地かとさえ思う(笑)


事前に調べていた洋食屋をさがしに南下すると、川岸に大きな黒い鳥が。


動物が身近にいると近寄ってしまう、という幼稚な習性を遺憾なく発揮し、近寄る。
どうやら黒鳥である。初めて見た。かなりでかい。近寄っても逃げない。
手を伸ばせば届くところまで寄っても、逃げない。大切にされているのだな、と感心。


さらに、つがいのカルガモさえやってきて、セッションでもするかのように川を滑りだす。


この鳥たちとかりんとう饅頭だけで、水戸の株が急騰したのだった(笑)
水戸といえば水戸藩で、水戸藩と言えば幕末の狂信的原理主義テロリストども、なので、
わたしのなかではずっと水戸の印象が悪かったのである。
それが、「鳥と饅頭」であっという間に氷解したのだ。他愛もないことよ。

それにしても、駅からせいぜい200メートルしか離れてないというのに、
こうして黒鳥と戯れることができるとは…。水戸、おそるべし。


時間がなくなりそうだったので、また歩き出す。
洋食屋も見つけ、ライブハウスへ直行しようと思ったら、橋でまた黒鳥を発見。
千波湖行ったら仰山いるかも、とようやく気づいて(遅すぎ)、そちらへ。

そしたらまあ、いるわいるわ鳥どもが。
黒鳥なんぞ、溜まり場でトグロ巻いてる不良どもの如き様相さえ呈しており、
水戸市民が川にいた黒鳥をサラッと無視していたのも当然であった。
こんなにフツーにいるんじゃ、ありがたみ皆無だもの。


さらに、白鳥もたくさんいたのでそちらへフラフラと向かう。


おっちゃんがエサやりをしていて、一切の屈託なく群がる鳥ども、無防備極まりない。
触れるんじゃなかろうか、と思ってポカリと叩いてみたら、ポカリと叩けて驚いた(笑)
オマエら、野生動物としてそれじゃアカンだろ…。


鳥と戯れてすっかり気を良くし、「水戸はよいところだ」とさえ呟きつつ、会場へ。
途中、意図せず藤田東湖の像にブチ当たったり、
ねこを追いかけてみたり、
雨が降ってきたので傘を買ったり、
会場前の「黄門さんおしゃべりパーク」も撮ったり、


と、少々浮かれ気味なほどであった。


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この後、ライブハウス到着後の仲間たちとのやりとりなどが書かれているのだが、省略する。


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さて、ひとりになったわたしはマックへ。
店員が小声で重い話をしていたので(苦笑)やめて、当初の予定通りマンガ喫茶へ。

そしたらコレが、タバコくせぇのなんの…。すぐやめようとしたが行き場所がないので諦める。
実は、マンガ喫茶ってほとんど初めてで勝手がわからず、しばしウロウロゴソゴソ。
タンクの水がないので「かえて」と言ったら「ない」だと。そんなんで客商売すんなよ、と呆れる。
仕方なくキャラメルティーを飲む。(おかしなチョイスではあるな…)

寝ようとしたがタバコ臭さと空調の定期的な直撃による寒波でなかなか眠れず。
でも今日は幸せだったな・・・と一日を思い出してるうちに、寝ていた。


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ここまでが「水戸日記前篇」で、以下が「後篇」となる。


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一畳のマットに寝っ転がってタバコ臭と冷房に耐え、
熟睡はできなかったもののそれなりに体力を回復。

6時間コースをフルに使い切り、入店してから5時間58分後に外へ出る。

服にしみついたタバコ臭があまりにひどくて、落ち込む。
完全分煙化を徹底するか、いっそ国家ぐるみで禁煙にしてほしい…。

なんてことを思いつつ、昨日時間がなくてパスした東照宮へ。


とくに特徴があるわけでもなく、これといった魅力はないが、
高台になっていて、下るときに商店街アーケードの屋根が見えて、
昭和じみた汚さが「こどものころたくさんあった」的感興をもたらす。


テキトーにてくてく歩きつづける。


このマッサージ怪しすぎ。

牛。畜産会館にて。こだわりのディテールが、かえってイヤである。

うす曇りだけど、とにかく暑い。

おしゃべりパークに辿りつく。Light House外観はこれ。

その対岸では父子が遊びつつ移動中。

Dさんにより伝説のラーメン屋となったのはこちら。

対岸には芸術館のシンボルタワーが。

これは間近に見ねばならない、と接近していく。かなり大きい。

広場では何やら撮影中だった。見学者2名。和やかである。暑いけど。


メインの大通りを外れると、東照宮横商店街のような古い建物が目立ちだした。
そういった「昭和残照」(と、わたしは勝手に呼んでいる)がしばしつづく。



なにやら朽ち果てた石像。もともとはライオン?溶けすぎだろ。

ガラスは割れ、布は破れ、と散々。

雷神様に寄る。

カエル・・・。


千波湖へ到着。でもそのまま進んで偕楽園へ行く。

が、正直言って期待はずれもいいとこであった。
とくに見どころはなく、兼六園とは比べるべくもない。
梅の花が満開だったらさぞ美しいのだろうが、
今の季節は梅がボトボト落ちていて、その匂いが強烈なだけ。

単に道が整備されただけの庭園で、好文亭にも入らなかった。たぶんもう来ない(笑)

これは付属?の常盤神社。


千波湖へ引き返すと、白鳥が子連れで毛繕いをしていた。


湖を、鳥と戯れつつぐるっとまわる。



対岸にいろいろあったのだけど、すべてパス。
佐藤純弥監督作の『桜田門外の変』オープンセットがあったけど、パス。
でも、映画がどうなるかは見物。佐藤監督はアクションが巧いので。
当時の狂信的なテロリズムをどう描くのだろう・・・。


やっとのことで昨日の黒鳥スポットまで辿りついた。


ぐるっと見てわかったが、昨日、川で最初に出会った黒鳥はもっとも大きいほうで、
必ずしも出会えるたぐいのお方ではなかったようである。


何キロも歩いて、首に巻いていたタオルもびしゃびしゃ。
昨日リサーチしていた洋食屋へ。

オムライスをいただく。水、久しぶりに飲んだ気がした(笑)


ゆっくりしているはずが、常磐線の時刻表を見たらまたしてもニアミスしそうだったので、
ダッシュで駅まで戻る。せっかく引っ込んだ汗が噴き出てきて不愉快。
もうちと路線ダイヤなんとかしてくれんかね、と愚痴りながらも、
南口の納豆像を撮り、さらにかりんとう饅頭も買って、駅ホームへ。間に合った。



あっ、藁納豆買い忘れた、と気づくも遅し。ミルクスタンドでも何か買うはずだった。
それでも今日の水戸散歩に概ね満足していたので、あとはボサーっとするだけ。
iPodで何も聴かず。聴く気になれない。何を聴いたらいいのかわからない。


土浦で快速に乗り換え後は、乗客が多くて耳を塞ぐためにメアリー・ブラックを聴く。
エンヤと並び称される、アイルランドの国民的シンガー。
シンフォなエンヤと逆に、アコースティックなのがメアリー。


By The Time It Gets Dark (1987)


心地よく聴いていたら、当然のごとく寝ていた。幸せなことである。



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そう、わたしはほとんどなにもせず、ただ歩いていただけで幸せを感じていたのだ。

ありがたいことである。



2011-01-31

辛卯睦月遠征記

  

去年はHEAD PHONES PRESIDENT(以下HPP)のライブのため、
7月に水戸と大阪、9月に大阪と名古屋、12月に水戸へ赴きました。

年が明けて干支は辛卯(かのと う/しんぼう:西暦を60で割ってあまり31の年)となり、
HPPのワンマン・ツアーが8日から始まり、わたしも後を追って遠征開始と相成りました。


8日(土) 金沢

正月は風邪でひたすら寝ていました。
いま思うと、あんな体調でよくもまあ金沢へ行ったもんだとわれながら驚きます。

実家のある新潟市から特急北越に乗って約3時間40分で金沢へ到着。15年ぶりでした。
車内ではMAROON 5を聴きながら堀江敏幸『ゼラニウム』を読みつつ上機嫌で過ごしていました。

まだ体調は良くなかったものの、雪に埋もれた町や波立つ日本海を眺めたり、
本を読んだりツイートを見たりお茶を飲んだりお菓子を食べたりガイドブックで地図を確認したり、
といった電車旅行のいろは的な醍醐味を楽しめていた程度には、回復していました。


駅、自動改札ないんですね・・・。

これが駅。おもしろい門ですね。


とはいえ本調子からは程遠いので観光はあきらめて、駅を出てからは一直線に宿へ。
予想通りの距離だったけど、思った以上に冷えてしまい、かなり疲れてしまいました。

ぐったりしつつ先に到着していたHPP観戦組の方と連絡を取り、まだ早いのに会場へ。
そうしたら寒くて体調がさらに悪くなってきて、やることがないのでマックへ移動しているときには、
歩いてるうちに3人に置いていかれて結果30メートルは離されてしまったほど弱っていました。
どんどん先へ行くその後ろ姿を見ながら、やっぱり来ちゃいけなかったのだろうか、と思いました。
あと、歩くの遅れていること気づいてくれ、とテレパシーを必死で送っていましたけど、届かず。
置いてかれるのは寂しいけど、気づかれないほど影が薄いのだから仕方ない、と呟いてました。

やっとマックに辿りついたころにはメニューどころではなかったので、宿で寝てますと言って離脱。
さっさと宿に戻ってすぐに着替えて、しばし(2時間半くらいだったかな?)寝てました。

19時開演、なのに19時ちょっと前に宿を出て、会場へ。少し寝たおかげで体が軽くなっていました。
会場に着くと、ちょうど前座のA(c)が演奏を始めたところでした。

ドリンクのペットボトルにはHPPの写真が巻きつけてあって、おもしろい試みだと思いました。
風邪でアタマがどうかしていたようで、壮観なクーラーボックスの写真撮るの忘れてました。
われながらアホすぎます。すいません。なお、巻きつけてあったのはこれです。




すぐにコートなどを脱いで中へ。
入りはそれほど良くないけど、地方はどこもこんなものだ、ということがようやく呑みこめてきました。
ライブハウスに行く習慣のあるひとは、地方ではあまりいないようです。残念なことに。
まさかたった3000円のお金が出せないほどの不況に見舞われているわけではないはずなので。

A(c)は男女女というめずらしいスリーピースバンド。オルタナ系のロックバンドでした。
MCで「ヘッドフォンさんの暗黒オーラが…」うんぬん言っていた覚えがあります。
そんなこと言うとあとで怒られちゃうよ、と思ったのだっけ。


30分弱で演奏は終わり、長いセットチェンジを挟んで本編。ちょうど2時間くらいのライブでした。
水戸公演からさらにアレンジを変えてきて、とくにNarumiさんのベースが更に忙しくなってました。
Hiroさんの弾きまくりもとどまるところを知らず、大阪名古屋と順に音数が増えているほどです。

詳しいことはまだ述べませんが、いつものように素晴らしいライブでした。
妙な言い方かもしれませんけど、なぜか五人時代と何も変わってません。
熾烈で繊細、美麗かつ凶悪、衝動的でいながらどこか冷静で、それでも感情表現が理知を上まわる、という。


終演後、新潟土産の笹だんごをメンバーの方々、マネージャー氏、遠征組の方々に献上しました。
みなさんに喜んでいただいてうれしい限りでした。そして、次もお願い、と言われてしまいました。




23日(日) 大阪

去年の夏から数えて、人生三度目の大阪となります。

日曜、ということでかなり悩みました。月曜は8時半から仕事です。
高速バスで早朝に新宿着、そのまま仕事へ、という流れしかないので、そうしました。
移動も、お金のかかる新幹線はやめて高速バスにしました。4400円。安さには敵いません。
そこまでするか、と言われるかもしれないけど、したのだからもういいでしょう。


前日の22日(土)は13時まで仕事で、一度帰宅するのも億劫だったので、
搭乗時間の24時までヒマつぶしをいろいろしていました。

図書館で堀江敏幸(共著)『菊池伶司 版と言葉』を読んでから出て、
よく知っている少年が近くの公園をフラついていたので少し話し、
渋谷に着いてから美術展の前売り券や中古盤を買ったり、映画のビラを求めたり。
いつもだったらタワレコで試聴しまくるところだったのに、この日は気分がすぐれずやめました。

カフェ・ド・クリエで三好達治の随筆集を読んでさらに時間をつぶしてから、シアターNへ。
『極悪レミー』を見る、というのがこの強行スケジュールの前半ハイライトです。

先着順に整理番号をもらうシステムになっているので、早めに行きました。30分前。
21:00の回はフィルムがもらえることになっていたので、もらいました。




Blood Thirsty Butchersのドキュメンタリー映画の告知のあと、すぐに本編。
最低でも2000本以上は映画を見ているのでいくつか言いたいことはあるのだけど、
題材がおもしろすぎるから、文句を言わず楽しんで見ていました。

レミーをはじめ、ヘヴィ系の人間は常識的かつ知的であたたかいひとが多いことは周知の事実ですが、
一般的な「イメージ」からすると、「一般の」ひとには意外な点ばかりだったかもしれません。
まあ、コイツどうかしてる、という部分もいくらでもあるのですけど。

見終わってからパンフレットを買って、新宿へ。
途中、何か食べたかったのだけどラーメン屋もファストフード店も混んでいたので断念。
寒い中、バスを待ってやっと乗り込み、寝ました。寝つかれなかったけど。


大阪には7時半ごろに到着。夏にも利用したDELI CAFE(場所変わってた)にて朝食。

悠々と時間をつぶしてました。


寒くてどこも出歩きたくなかったので、10時半過ぎまで読書などで粘り、古書店街のあるほうへ。
こういった店は本の価値がわかっているので、おいそれといい値で発掘できることはなく、
このときも何か見つけては値段を見て断念、というものばかり。もしくは重すぎる、とか。
でも、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』だけは・・・買っておけばよかったかなぁ。
一番好きな評論のひとつで、いつかちくま学芸文庫になるだろうと思ううちにもう8年経った…。


お昼を食べよう、となんばへ。
織田作之助で有名な自由軒のカレーを食べてみたかったからです。



ただコレ、出てきた瞬間にある程度は察してしまったけど、予想以上にマズイ・・・。
味がおかしいのでソースを大量に注入しましたが、あーあ失敗したと臍を噛みまくりでした。

当時(大正~昭和初期)の味そのまま、という触れこみだけど、あんなもんを喜んで食べていたの?
どこかで味が落ちたか、当時の水準が低かったのか・・・。(後者はあまり考えられないのだけど)


失敗した…、とうなだれつつ辺りをうろうろ。
フラッと入った古本屋で「ユリイカ」2002年4月号(メルヴィル特集)を300円で買って気を取り直し、
さらにフラッと入った古本屋には・・・ねこが鎮座ましましていたのでした。


何か買わなければねこに申し訳が立たぬと思い、安岡章太郎『自叙伝旅行』を500円で購入。
絶版だし、安岡の著作にハズレはないから納得して買って、おばあさんの許可を得てねこ撮影。




カレーのことは忘れたことにして、大丸心斎橋店へ。
「赤塚不二夫展」が開催されているので、観に行ったのです。

藤子不二雄両氏を幼少時から心底尊敬しているわたしにとって、
トキワ荘の盟友たる赤塚氏の原画展を観ないわけにはいきません。

大丸一階にはわたし好みのクラシック・カーが展示されていてさらにうれしくなったのですが、
会場についてあまりの人混みに愕然としました。あれでは、とても観られたもんじゃありません。



仕方なくあきらめて、かわりに図録を熟読してました。立ち読みですいません。
グッズもたくさんあったのだけど、レジも行列がひどくて買う気になれず、断念。


東京での開催を期待することにして、ライブ会場のClub Vijonの方へ。
スタバで一服したかったのだけど、四ツ橋店はえらい混みようでこちらも断念。

会場の近くに何かないかな、と歩いていたら、すぐに見つけました。
オラブリアン(スペル忘れた…oLa Briantだったっけ?)というカフェです。
落ち着いた雰囲気以上に、ソファが空いているのがよかったので即決定。
ケーキ+紅茶で650円、というのもよかった。たっぷり時間をかけて食べました。




なぜか店内では『トランスポーター3』が大きめのテレビに映されていて、
ときにちょっと、いやかなりうるさくなるのが、困ると言えば困りました。
その次は『ラスト・サムライ』でした。なんで?と呟いてしまいました。
洒落た隠れ家的な店なのに、大味な超有名映画をチョイスしているミスマッチぶりが甚だしい…。
まあ、ミニシアター系のものだったらマッチしすぎていて逆に鼻にかかったでしょうけど。
(そもそも映画いらんだろ、と思ったのだけど)

さっき買った「ユリイカ」のリチャード・パワーズへのインタビューや高山宏&巽孝之対談を精読。
そうこうしていたらHPP遠征組隊長(?)がこちらにやってきたので、しばし談笑。
おもに、裏番組の吉祥寺イベントのことやウワサのカブトメタルのことなどを話してました。


やっとこさ、目的のライブになりました。
東京や広島から参加された顔見知りの方々もいて、うれしくなりました。

Vijonは無闇やたらとステージが高く、その上モニターが邪魔で観にくい、というところ。
ほぼ最前列だから問題ないっちゃあないのですけど。でもあのモニターはないなあ~。


前座はSoundWitchでした。
わたしは2008年のADDICT XX以来ずっと観ていなかったので、これで2回目です。
当時もかなり好印象だったのですけど、今回久しぶりにライブを観て彼らは本物だと思いました。

メタルというよりはヘヴィ・ロックなんですけど、
そこにNew Wave的な音飾とゴス的な質感を持たせているところがとても希少でおもしろいです。
パフォーマンスも躍動感があってよかったし、曲もキャッチーかつダンサブル。
ただ、ヘヴィなリフと他のパートが噛み合いきれていないかな、と思う箇所もいくらかありました。
でもそこは、ほとんど前人未到といっていい領域なのでアレコレ言うのは控えねばなりません。

世界的に、いわゆる「New Wave」のバンドたちの遺産を活かしているバンドはあまりいません。
正月休みに、ミック・カーンの訃報の折に改めて気づいたのですけど、
彼らの音楽的な評価が定まっていないというか、忘れられている節があるように感じました。
実際、ほかのジャンルより廃盤が多いし、再発盤も少なく、そもそもCD化されてないものさえあります。
これから再評価されるのは間違いなく、その点SoundWitchはいいところに目をつけました。
彼らの活動がさらに拡大していくことを望みます。


そうそう、五人組の彼らのライブを観ていて、9月のHPPのライブがアタマをよぎりました。
SoundWitchもかなりアクティヴに動きますが、HPPはその比ではありません。そして、動き自体が美しい。
よくもまあこんな狭いステージで(幅もなく奥行きもない)、あんなに動き回ったもんだと思いました。
いや、むしろ「どうやって動いていたんだ?」という疑問すら浮かんだのでした。
SoundWitchも、ステージングに苦労してたように見えましたから…。


さて、やっと本編です。
この日は曲を1曲入れ替えたり、アレンジをさらに変えたり、でした。
ギターと会場の電源が相性悪かったそうで、ギターの音が出ずに"Nowhere"をやり直す、という椿事が。
Anzaさんはとっさに「こうゆうこともある」と言い、ついで「初めてだけど、ある」と付け足しました。
わたしも、こうした不運なミスを観るのは初めてでした。今後はないことを祈ります。

終演後、ほんの少しだけAnzaさんと話をする機会があったのですけど、
この日は気管支炎(!!)を押してのライブだったそうです。
風邪だとは聞いていたけど、まさかそこまで悪化していたとは・・・。
それ以前に、ライブ・パフォーマンスに何も影響がなかったことに驚きました。
ステージでは一切飲み物を口にしないだけに、余計に・・・。


バスの時間が迫っていたので、すぐに会場を出なければならず残念でした。
一夜明けて早朝の新宿に降り立ち、大江戸線のトイレでヒゲを剃って仕事へ。

どうやらガタがきていたらしく、家の鍵を失くしたことにも気づかないまま帰宅してしまいました。
(その後、どう解決したかはシークレットとしておきましょう)


29日(土) 名古屋

15時~17時に所用が入ってしまい、名古屋入りが最速でも19時過ぎとなることがわかっていたとはいえ、
なんだかとても慌しい一日でした。乗った・乗ろうとした電車すべてが運行遅延だったし。

駅構内を走りまくったけど、結局予定していた便には間に合わず名古屋入り。
地下鉄で栄へ。ホテルで着替えて(スーツでは行きたくない)会場までまた走りました。

これが思ったより遠くて参りました。下り坂だったのがせめてもの救いです。
やっとこさ着いたときにはもう20時を回っていて焦りましたけど、間に合っていました。


わたしが着いて10分後くらいに暗転、息もようやく整ってきたなか、ライブは始まりました。


この日は大阪とセットリストは同じでしたけど、
中5日という短い間にもかかわらず、さらにアレンジを変えた曲もありました。
Hiroさんがセッションで、ジョージ・リンチ専売特許のジャックオフ・ヴィブラートを3,4回、
挟みこんでいたのがとても印象的でした。あんなの絶対できない、って言ってたのに。

前回の名古屋公演同様、やはりモッシュピットが今回もできました。首謀者も同じ。
感心できないのは、最前にいた方の服を掴んで横に吹っ飛ばしたこと。あれは酷いです。
ちょうど肩胛骨の上あたり、首に近いところを掴んでいたのが尚更いけません。息が詰まってしまいます。
あの手の暴れ方がライブのデフォルトだと思っているひとが(残念なことに)増えつづけていますけど、
まわりの人間を巻きこむのがおかしいことくらい、考える以前にわかるだろうと思うのですが・・・。
(それがわかる人間ならあんな暴れ方はしない、ということもまた、わかってはいます。)

それはそうとこの日も、毎度のように凄まじいライブで大満足でした。


一夜明けて翌日(昨日とも言う)、ちょっとだけ名古屋散歩をしました。
栄を南下して大須の方へ向かったのですけど、寒いし曇りだし、ちょっと観光気分にはなれませんでした。

なんとなく、萬松寺へ。信長が建てた菩提寺ですね。


すぐそばに民家が。


JR鶴舞駅から名古屋へ行こう、とそちらの方へ。途中、中古CD店や古本屋に立ち寄りつつ。
通りには古本屋がたくさんあって、習性でどうしても一軒一軒立ち寄ってしまいました。

堀田善衛『橋上幻像』蓮実重彦『[増補版]監督 小津安二郎』を購入。これで満足したので駅へ。
公園散策は寒いし雲行きが怪しいのでやめて、すぐに来た電車に飛び乗りました。そしたら晴れました。

名古屋から7分遅れた新幹線に乗って、帰京。くたくたかと思いきや、案外フツーだったのですよ。



これで、遠征はしばらくありません。


そんなこんなで、実は17日(月)から今日31日(月)に至るまで、一日フルで休めていません。
HPPワンマン千秋楽の4日(金)まで、走りっぱなしです。そのせいか、体にガタがきてます。

長時間バスに乗ったせいか、左足の一部に軽微な痺れがあるし、口内炎みたいな歯肉炎(?)も治らないし、
風邪で倒れていたとき痛めた腰も、全快しないままだったのが名古屋遠征でまた悪化してしまいました。

なんかもうボロボロですが、もういい年なので仕方ないとあきらめてます。
鼻毛も白いのを月イチで抜いてますし、白髪も出てきたし。でも、この腰はイカンなぁ・・・。